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                                                          フェンリル









  フェンリルとは北欧・ゲルマン神話の巨大な狼です。

 悪神ロキと霜の女王アングルボダとの子供で、あらゆるもの

 を貪り食う怪物です。あまりにも強大な力を恐れた神々は、

 フェンリルを絶対に切れない魔法の鎖で縛り付けます。しか

 し、その代償にチュルという勇敢な神がフェンリルの口の中

 へ右手を差し入れなければならず、その右手が犠牲となりま

 した。

  フェンリルが太陽を呑み込むと日蝕が起こるといわれてい

 ます。古代ゲルマン人は日蝕の時、本当にフェンリルの姿が

 見えていたのだと、ある思想家が述べています。

  現代の我々からすると、太陽を呑み込む狼なんて絵空事か

 もしれませんが、今の科学で当たり前とされているものも、

 あと少しすれば当たり前でなくなるように、何が正しいなど

 ということはないのでしょう。

  フェンリルは悪い怪物とされていますが、それも一方的な

 見方でしかなく、フェンリルが太陽を呑み込むからこそ、太

 陽が新しく生命力を得て復活するといえます。

  こういった悪神と云われるものが、我々の固定観念を外す

 力を持つ存在であるように感じられます。

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