第一回泊まり込み製作

   







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  さ て、マニ車の製作についてわたくしピクシーがレポートさせていただきます!

 その前 に一つ大きな問題が。愛しの樽が鎮座する五風十雨農場へ出向く交通手段がないのです!実はうちの工房

 には車 がありません。普段の妖精的生活には不便なくらいで調度良いのですが、今回ばかりは困りました。最寄り

 の中央 線日野春駅からバスへの乗り継ぎが驚くほど不便なのです。

  こん な時には我らが強い味方!Оご夫妻にお願いして、車を出していただきました。初回に車で長期滞在に

 備えた 大量の荷物を運びこんでおいて、後は一度農場へ行ったら数日は帰ってこない、泊まり込み製作という

 作戦し かありません。なんだか凄いことになってきました!気軽に行ったり来たりできないだけに、緊張感が

 あり、 真剣味がぐっと増してきます!

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  製作 初日。まずは地元の神社にお参りして、土地の神様にご挨拶申し上げます。気を引き締めて農場入り。

 改めて 樽と向かい合い、柏手を打ちます。さて、いよいよです!

  実物 大下絵を樽に貼り、カーボンで本体に写し取っていきます。その絵を簡単にご説明いたしますと、まず

 四代元 素を表す地・水・火・風の四つの絵です。これはそれぞれ山梨県の民話をモチーフにしています(その

 詳しい 物語は、いずれまたこのコーナーでお伝えする予定です)。そして、これらをまとめる第五元素である龍が

 全体を ぐるっと取り囲み、完成してマニ車が回ったあかつきには、まるで天に昇って行くように見える…予定です。

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  ふと 見ると、車で送って下さったОご夫妻までもが作業されているではないですか!うちの店主がいつのまに

 やらお手伝 いをお願いしたようです。まったくちゃっかり具合も妖精顔負けですね。しかし、Оご夫妻の丁寧な

 お仕事ぶり。 ほれぼれいたします。ではわたくしも負けじと…あれ?いつの間にやら下絵がずれてめちゃくちゃ

 になってしまいました!まあ、妖精の手助けなんてこんなものです。

                      マニ車

  ご夫 妻のお蔭で思った以上に下絵が早く上がりました。本当にありがたいことです。お二人の車の去っていく

 テール ランプを見送りながら、この人里離れた農場にポツンと取り残されたような一抹の寂しさを感じます。もう

 こう なったらガップリ四つに組んで樽と向き合うしかありません。店主は猛然と彫りはじめました。

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  サワラの木は軽くて柔らかく、とても彫りやすいようです。ただデリーケートな樽ですから、ノミを使って強

 く打ち削ることはできません。彫刻刀でとにかく地道に少しずつ削っていきます。それにしても大きい樽です。

 あんまり大変そうなので、わたくしも少しお手伝いを。お!なかなかいい感じ。わたくしも結構やるではないで

 すか、と思ったとたんにズバッ!大事な線をを削り落としてしまいました。「・・・。」

  やはりわたくしは暖炉でお茶でもしていた方がよいようです。

                    暖炉

                       

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