BROWNIE |
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家の中の居心地の良い場所に棲みつき、人間を助けてくれるとい う家付き妖精。 黒い瞳に尖った耳、長い指を持ちます。フェルト帽をかぶり、緑 色などの衣服を身に着けています。 牛乳やはちみつ、エールビール、ケーキなどのお供えをすると、 そのお返しとして、悪霊を寄せつけないようにしたり、家の手伝い をしてくれます。 この妖精が活動するのは夜の間です。彼らの一族には高い知性が あるそうです。イギリスだけでなく、デンマーク・ロシア・アフリ カ・中国などにも存在しており、それぞれ違った名前で呼ばれてい ます。 ラウニーに相当するでしょうか。 小学生の頃、友人宅にはこのザシキワラシが七人ばかりいたそう で、その家のおばあさんがよく見かけたといいます。友達があっち で待っているよと、おばあさんに言われた友人が、奥の部屋へ行っ てみると誰もいない、などということがあったそうです。また、夜 になると誰かが階段を昇り降りする音が結構うるさかったと話して いました。 私の子供の頃にも、家の中で見えない何かが通り過ぎる気配がし たものです。ドアノブがひとりでに回って扉が開いたりすると、 なんとも不思議な気持ちがしました。その頃は、襖を隔てた隣の部 屋に兄が寝ていたのですが、ある晩隣から聞こえてくる兄の寝息が やけに耳について余り眠れないことがありました。翌朝、寝不足気 味で起きた私は、昨晩は兄が修学旅行で家にいなかったことを思い だしたのです。するとあの寝息は誰のものだったのでしょうか? それこそブラウニーの仕業だったのかもしれません。
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