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  <2013年8月18日>


  こんにちは!ピクシーです。いよいよわたくし、写真集デビューをはたしました!



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  なんと革表紙の写真集とは豪華版ですな。それではわたくしの麗しき写真をご覧いただきましょ

 う。ジャーン!



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  素晴らしい!ファンタスティック!・・・え?小さい?

  そうなのです。写真集というのは冗談でして、実はこれ、首から下げられるようになっていて、そ

 の名も“ミニブックネックレス”と申します。


  
       

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  小淵沢のまるるくつ工房さ んの作品で、店主の版画を使っていただいているのです。いわゆるコラ

 ボレーションというやつですね。この精巧な小ささと、妖精の版画の組み合わせが不思議な世界観を

 醸し出していて、実にマニアックでワクワクする作品に仕上がっております。

  また電報調のカタカナ言葉が面白いですね!「イタズラ スルケド シンセツ サ」なるほど~。

 悪戯好きの妖精であるわたくしの性格をズバリ言い当てておられます。小さい「ッ・ャ・ュ・ョ」を

 使わないで文章を組み立てるのが思いのほか難しいのです。

  シリーズ2つ目のフィーオリンを作ることになったので、この文章を考えてみました。フィーオリン

 は英国ランカシャー地方の妖精で、人に親切な歌と踊りを愛する妖精です。店主が考えた句は、、

 「ウタト オドリデ  シアワセニ」う~む、なんだか標語みたいですねえ。作者としては、その妖精

 の性質を説明したくなるのでしょうか。次に出て来たのが「オソバニ オイテ クダサイナ」・・・

 却下です!それ演歌調じゃないですか。アクセサリーに必要なポップな感じが大切ですよ。あれこれ

 さんざん悩んだ挙句、やっぱりまるるさんにお願いすることにしました。



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  「ユカイニ ナル ヨ ウタトオドリデ」お~!ピタッと来ましたね!流石でございます。なるほど

 この感じかと、店主は工房の代表であるフェンリルの句を考えました。フェンリルは北欧神話に出て

 くる大オオカミで、この怪物が太陽を呑み込むと日蝕がおきると信じられていました。ここで一句

 「タイヨウ ノミコ ム イキナヤツ」なるほど!座布団一枚!



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  わ~い、ワクワクしますねえ!いろんなシリーズができたら楽しいです。あの妖精をミニブック

 ネックレスにしてもらいたい、なんてリクエストがありましたらメールでお寄せ下さい。もちろん

 投句にも挑戦してみてくださいね。

   

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   “ちっちゃ・・・”


   <2013年6月10日>

  友人が経営している北海道の岩間農場さんから、待ちに待ったアス パラ ガスが届きました!


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  さっと湯でただけのアスパラガスを口に放り込めば、みずみずしく爽やかな甘さが広がります。な

 んという贅沢!



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  こんなに大きくて立派なアスパラガスがニョキニョキ生えているなんて、どんな風景なのでしょう

 か?植物は夜の間に育つといいますが、月明かりに照らされたアスパラガスを想像すると、なんだか

 幻想的な気がします。



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  月夜のアスパラガスはまるで、月に打ち上げられたロケットのようです。でも、たとえロケットで

 月に行っても、月のことはほとんど分からないままでしょう。なぜなら月というものは、あの世と関

 係した異界の存在なのですから。物質的な側面からだけでいくら観察してみたところで、その本質に

 たどりつくことはできないようです。

  ところで月の見えない晩には、月は一体どこに隠れているのでしょう?昔の人は三日月が欠けて見

 えなくなり、再び蘇る三日間の空白の間に、月がどこかに隠れていると思ったようで、月が神様の脇

 の下に隠されているという神話が、世界各地に残っています。

  最近よく道ですれ違う男性がいます。軽く挨拶を交わす程度で、それ以上のことは全く知りませ

 ん。その方は冬でも驚くほど軽装で、つるつるに凍った道でもすたすたと素知らぬ顔で歩いて行きま

 す。行動時間が似ているのか、しょっちゅうお見かけするのですが、不思議といつも同じ紙袋を小脇

 に抱えて歩いているのです。あの紙袋にはいったい何が入っているのか?なんだか気になっていたあ

 る日、ふとあの中には月が隠されているのではないかと思いました。



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  つまり、空に月の出ている時期はあの袋は空っぽですが、空白の三日間は金色に輝く月が袋の中に

 隠されているのです。どうりでいつもあの紙袋を大切に小脇に抱えていらっしゃるのだなと、納得し

 ました。その考えが気に入ってから、うちではその方を“月おじさん”と呼んでいます。



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  だからって“月おじさん”から月の秘密を聞き出そうとしてはいけません。ましてや紙袋の中身を

 覗こうなんて、ゆめゆめ思いません。こういったことはそっとしておくのに限るのですから。

  さて、今夜は満月のようなオムライスに、月の光で育ったアスパラガスを添えましょう。
 
              

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  <2013年1月25日>

  お正月が過ぎてもうすぐ2月に入りますが、1月31日は“みそか正月”といって、大正月に準

 じて祝う日です。ですから、今年のお正月について今頃書いてみても遅くはないでしょう。

  八ヶ岳自給生活学校では去年の年末に、自分たちで作ったもち米を持ち寄って、お餅つきをしま

 した。杵と石臼を使った本格的なお餅つきは初めて。なかなか思うように体が動きません。

  ビン精米で三分づきにしたもち米は、白米よりも粘りが出るまで時間がかかります。うっすらと

 黄色い搗きたてのお餅を皆で味見します。なんともいえず味があって、今まで食べていた白いお餅

 が物足りなくなりそうです。

  もちろん鏡餅も手作り。形はいささかいびつですが、この鏡餅を神棚に上げることができるとは、

 感慨深いものがあります。たくさんできた伸し餅も正月用に切り分けます。
 

  
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  次に今年の春に撒くための種もみをちょっと拝借して、稲わらを使って手作りのお正月飾りを

 作ります。


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  今までスーパーで買ってくるのが当たり前だった鏡餅やお飾りが、お米作りに関わるようになっ

 てから、ぐっと自分たちの生活に密接になったように感じます。

  

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  Yさんから頂いた大切な掛け軸を飾り、Kさんから頂いたマンリョウを飾ります。ふく蔵さん

 から頂いた新酒はなんと香り豊かでしょうか。実家から届いた珍味と、自分たちで育てた野菜で作

 ったおせちを並べれば、これはもうありがたいづくしのお正月でありました。

                                     (BY  ピクシー)





  <2013年1月7日>

  明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします。

 さて、今日ご紹介するのは,お米を精米するのに活躍している我が家の“手搗(つ)き精米機”です。

              精米機

  ワインの空きビンと木の棒だけの簡素な道具ですが、この一年間お世話になりました。

  この冬から初めて自分たちで作ったお米をこれで搗くことができ、しゃりしゃりしゃりと今まで

 搗いていたお米よりも高い音の響きに感動です。やはり自分で収穫したお米の響きには格別の趣が

 あるようです。

  お米を搗いていると始めはしゃりしゃりと軽やかなのですが、だんだんとお米に粘りが出てきて、

 ぐいっぐいっと棒の手ごたえが重たくなります。

  すると粘りを持ち始めたお米の中の幾粒かは、上下する搗き棒に取りついて、そのままビンの外

 へと脱出を試みるのです。


              イラスト1

  羊を囲っておくと、群れの中から一、二匹は柵の外へ出て行こうとする輩がいるそうですが、

 我が家のお米の中にもそんなのが数粒存在しているのです。彼らはビンの中の夢から覚めて、

 外へと踏み出す“目覚めた者たち”でありますが、こぼれた先には灰色の絨毯が待っていて、

 彼ら精鋭たちは再び灰色の夢の世界へと入るのです。

  一つの夢から目覚めた先には、またもや次の夢の世界が待っているのですね。


             イラスト2
 
                      このHPの画像と文章は総て製作者に帰属します。 ŠJiro Ota

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