第三回泊まり込み制作 彫刻編

 




  










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  泊まり込み制作も三回目となり、延べ日数で云うと二週間 も農場に泊まり込んだことになります。わたくしピク

 シーもこちらでの生活にすっかり慣れて、快適にすごしてお ります!

  そもそも五風十雨農場は無農薬・無化学肥料で米や野菜を自給自足し、自然エネルギーを使った生活を体験する

 為の勉強の場です。(オーナー様は別の場所にお住まいです。)


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  普段は人の住まない広大な建物に泊まるのは、慣れるまでなかなか大変です。なにせ狭々しい工房に比べると、

 何十倍もの広さですから!それにしても農場特製のお米やお味噌、お醤油のおいしいこと!もうこの三つがあれば

 買い物に行けない生活もなんのそのでございます!

  さてさて、マニ車の彫りの作業も佳境に入りました。見学に来られる方が口々に「手作業で彫るのですか?それ

 は大変だ!」「なぜ電動彫刻刀を使わないのですか?」とおっしゃるので、店主はきょとんとした顔をしておりま

 す。「手作業で彫るのが一番面白いところなのに、なぜ機械を使わなければならないんだろう?」と不思議に思っ

  ているようです。しかし、店主のように同じ作業を黙々とひたすらにやるのが好きという方ばかりではないのです

 よ、と言いましてもなかなか信じようとしません。お手伝いしているわたくしが、手が痛い!とか、疲れた!と訴

 えても全くどこ吹く風。ひたすら彫り続けております。は~やれやれ。わたくしはもうお昼寝しちゃいますよ!

   
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  こうしてゆっくりと時間をかけて作業するのは、例えて言うなら中央本線の普通電車で新宿へ行くようなもので

 す。店主は実際に普通電車で移動することもあるのですよ!ゆっくりな分、景色が良く見えたり、人との出会いが

 あったりして旅の行程を楽しむことができるのだとか(全く物好きですよね!もちろんわたくしは、特急スーパー

 あずさの車内販売でコーヒーを飲みながら優雅な旅をしたいものです)。

  農場でこつこつ作業をしているとたくさんの人との出会いがあります。今回の滞在中だけでも30人もの方々と農

 場でお会いしているのです。元々社交嫌いな店主も、マニ車に関心を持っていただけて励みになっているようです。

 なんと初めてお会いした方から、素晴らしくおいしい焼きリンゴの差し入れまでいただいちゃいました!こんなに

 楽しくておいしいと、「ゆっくり」も悪くないかもしれませんね。


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  さて、これからはぐっと細かい作業になっていきます。今後の作業をどうしていくか検討していたところ、店主

 にとって版画の師にあたる方から、仏像彫刻刀セットが届きました。あまりにも絶妙なタイミング!さすが師は、

 工房のホームページをチェックしてくださって、立体彫刻にはそろそろこの道具が必要だ!と見越して送ってくだ

 さったのだと、感動いたしました!さっそく店主がお礼の電話をしてみると、最近ホームページは全く確認してい

 なかったとのこと。え!ではマニ車を制作中だとはご存じなかったのですね!ふ~む、なんとも不思議でございま

 す。しかし、お蔭様で字や顔などの細かい部分の細工がなんとかなりそうです。本当に感謝感激でございます。


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  店主もがぜんはりきって、彫刻家気取りで作業中です。あれ?でもよ~く見ると、腰から下げている道具入れは

 畑で使っている鎌ケースですし、木くずが目に入らないようにかけているゴーグルは、去年稲の脱穀の時に用意し

 たものですよ!全部農作業用じゃないですか!やっぱりにわか彫刻家ですね~。


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