精霊の部屋 |
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<CONTENTS> ●精霊の部屋
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はじめまして、わたくしピクシーと申します。スコットランドに住む妖精ですが、 今は訳あってこちらの工房の事務局長をしております。 最近は我々妖精や精霊が住みづらい世の中になってしまいました。森がどんどん 狭くなって、人が見えないものを信じない!森で道に迷ってもわたくしの悪戯だと 気づかない人間が多くって、いたずらのしがいもありません。
でもここ、八ヶ岳山麓にはまだ森が多く残されていて、人々の中には見えないものを大切にする空気が 残っているんです。わたくしも故郷からふらりと旅に出て、たまたまここに流れ着き、そのまま居ついて しまった口なんです。 この工房はなんだか居心地がいいようで、あちこちから精霊たちがやってきては住みついております。 でも工房中を見えない連中があっちうろうろ、こっちうろうろして、騒がしいったらありません。 そこで工房店主のじ ろうが(あ!呼び捨てにしていることはご内密に!)一人一人からじっくりと話を 聞いて、そのイメージを版画にすることにしたのです。 版画には「スケッチ」→「転写」→「彫り」→「刷り」と何工程もあるので、その間に精霊たちは自分 の言葉にできない思いまで汲み取ってもらったような気がして、不思議と気持ちが穏やかになるのです。 この部屋ではそんな精霊の仲間たちをご紹介します。
<メリュジーヌ> お風呂好きです。 <水羽> 美しい小川で戯れるのが大好 き。諏訪地方が出身です。 <フェンリル> 工房の消灯係です。でもスウィッチを使わずに電球 を かじってしまいます。 <バ リーボッグ> 湿った部屋の片隅で愚痴ばかり言っています。<ニ ンブルマン> 夜中じゅうわいわいやっている陽気なやつらです。 <ウォー ターフェアリー> 池からなかなか姿を現しません。<ブラウニー> 西洋版“ザシキワラシ”で す。 <レプラコーン> いい仕事してます! <闇里(く らり)> のらりくらりと行きましょう! <グリー ンレディー> 庭の立役者です。 <パッド・フット> ちょっと怪しいですが、害はありません。 <バン・シー> 泣き叫ぶのではなく、さめざめと嘆き悲しんでいます。 <ウィー・ウィリー・ウィンキー> 一緒にいると眠たくって仕方ありません。 <ヤレリー・ブラウン> 一番やっかいな妖精と云われているそうです。 <むじな> 「のっぺらぼう」は彼らの仕業です。 <ホワイト・レディー> 冬の間は一緒に暮らします。 <サムヒギン・ア・ドゥール> 金切り声はご勘弁ください。 <クリストキント> 冬の魔物から守ってくれます。 <ポーチュン> 苺摘み名人という噂の真偽は不明です。 |
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