かぼちゃ対談冊子 |
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こんにちは!ピクシーです。 今日はようやく出来上がった「ハロウィンのカボチャ、冬至のかぼちゃ」冊子についてお伝えします。
ジャーン!印刷会社から送られてきた荷物を開ける時はいつもドキドキするものですが、今回も無事に仕上がって ほっと一息。これは2015年10月18日に「清春 旅と空想の美術館」にて行われた対談イベントの内容を冊子に まとめたものです。
二人の大人が二時間みっちり話したものを文字に起こすと、結構な文章量になるものですね。A5版44ページの なかなか読みごたえのあるものに仕上がりました。中身をちょっとだけ覗いて見ましょう。館長の清水純子さんは社会 人類学を専攻されていて、世界のお祭りにとても お詳しいのです。例えばサンタクロースの原型にあたるスイスの 「チェゲッテ」について。
スイスの山岳地帯ではこのように鬼のようなお面を被った男の人が、各家を練り歩くお祭りがあります。これは何に 似ているかというと・・・。
そう、東北の「ナマハゲ」ですね。ナマハゲが家に来ると、お酒やご馳走をふるまって機嫌よく帰ってもらおうとする 風習がありますが、それがチュゲッテの場合でもそっくりなもてなし方をするのです。チェゲッテやナマハゲは冬の魔 物を表していて、ちゃんとご馳走をして帰ってもらったから、もうこれ以上の魔物は来ませんようにといった祈りが込 められたお祭りです。東北とヨーロッパとに、これほど似ているお祭りが残っているなんて! このチェゲッテの風習が数奇な変遷を経てサンタクロースに変形していくのですから、面白いものですね。お祭りの 変遷をたどると色々なものが見えてくる、という清水さんの大変興味深いお話は続きます。 ちなみに対談の際は政府観光局の写真などを参考に使わせていただいたのですが、印刷物にすると著作権の問題が 発生しますので、店主がイラストにして掲載しております。 対して店主はどのようなお話をしているかと申しますと・・・。
この「九尾の狐」の版画は、お能「殺生石」に登場する妖狐を題材にしたものです。九尾の狐は国を滅ぼそうとし たとして、最後は退治されて石になります。その時の石だといわれているのがこちら。
を矢継ぎ早に話していきます。もしも~し、予定では美術館のある北杜市周辺の伝説をお話するはずでしたよね~。 どんどん那須のお話しが弾んでいますが大丈夫でしょうか。ところがしだいに那須と北杜市周辺地域の共通点が見え てきて、これまた意外な展開となりました。 表紙になっているのはドイツの「クリストキント」という妖精です。町に結界を張って、冬の魔物から守ってくれま す。今回、この冊子の為に作られた新作版画です。
本当は下の写真のような可愛い太陽の女神の飾り物なのですが、版画の方は下半身がなぜか蛇!う~む、どうしてこ なっちゃったのか…。店主本人にも不明とのことです。
また、今後の作品展にも出品いたします。間違っても本屋さんには置いてありませんのであしからず。
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