記録の展示

 



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  こんにちは!ピクシーです。

  今日は啓蟄ですね。土の中から生き物たちがもぞもぞと這い出してくるように、工房の精霊たちも蠢き始めたようで

 すよ。いよいよ今年最初のイベントが始まります。場所は茅野にあるア ノニムギャラリーです。


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   築100年は経とうかという堂々の古民家に、遊び心溢れるアレンジの光る、素敵なギャラリー&カフェです。

 なんと今回の主役は版画ではなく「版画工房フェンリル通 信」なのです!お蔭様で通信も今年の2月で48回、まる

 4年を迎えました。偶然にもその記念すべきタイミングに、通信を中心とした展示のお話しをいただいたのでした。

 イベントの題名は「記録の展示」。記録を展示するってどういうことなのでしょうか?他にもお二方の展示があるそう

 ですよ。中を覗いてみましょう。


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  まずは伊藤益郎さんの「八ヶ岳の日の出の調査」を拝見しましょう。伊藤さんは御年九十歳。毎朝八ヶ岳から上がる

 日の出の位置、時間を計測し、黄色いチラシの裏紙に描いた八ヶ岳の図に記録するとともに、地震に関する新聞記事を

 スクラップされているそうです。この調査を35年近く続けておられるそうで、その迫力は圧巻です。さらにご本人の活

 き活きとした語り口も素晴らしく、失礼ながらまさに「生き字引」。店主も色々なお話を伺うことが出来たようです。

 この伊藤益郎さんのトークイベント「日の出の調査について」は2016年3月12日(土)14:00からです。

 参加費は500円(飲み物付)ふるってご参加ください。


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  お次は相澤和典さんの「台所新聞」。色々な方のお宅にお邪魔して、その家のお味噌汁をいただき、台所の風景写真

 やお話をつづった新聞です。お遍路取材ということで八十八軒を回ったら完走予定だそうです。一回につき88枚しか

 刷られないそうで、なんとシリアルナンバーが打ってあります。しかも紙の真ん中にミシン目が入っていて、原本かど

 うか一目瞭然。手書きの部分があったりと、マニアックなファンにはたまらない手作り新聞です。


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  相澤さんとは常識的には役に立たないと言われているものの大切さ、ということについて意気投合。民芸品の復興な

 どにも取り組んでおられるお話を伺って、感動しきりの店主でありました。


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  そして「版画工房フェンリル通信」のエリア。とにかく「記録」感が出るように、壁一面、机いっぱいに通信が溢れ

 ている感じで展示してあります。


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  「八ヶ岳南麓伝説地図」という版画には沢山の伝説が描かれていますが、その伝説が通信の何号に載っているかが

 一目でわかる対応図を作成し、横にはその番号の通信が貼られています。まさかこれだけの文章量を立ち読みする方は

 おられないとは思いますが、版画に描かれている事は、実際に民話や伝説を下敷きにしているのだということを感じて

 頂けると嬉しいですね。


  そして太田二郎トークイベント「フランスの蛇女と茅野の蜘蛛女」があります。3月20日(日)14:00~。

 参加費500円(飲み物付)。アノニムギャラリーのある茅野市には蜘蛛女を思わせる伝説が幾つか残っています。こ

 の背景とフランスの蛇女伝説との共通点を探っていくことになっているそうですが、詳細は今だ不明であります。どう

 なりますやら、乞うご期待であります。


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  そして、今回の展示を記念して「版画工房フェンリル通信冊子」が出来上がりました!48回ともなるとバックナン

 バーを作るためにコピーするのも容易ではありませんので、苦肉の策で印刷したのでした。表紙は今回の為に仕上げた

 新作「アビー・ラバー」となります。会場で販売しておりますので、ぜひお手に取ってご覧ください。

  この日は長野日報さんと茅野市民新聞さんの取材も入りましたよ。この三人の「記録」が織りなす不思議な雰囲気を

 味わってみてください。


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