今井書店ふじみ店　よきお隣りさんの世界

　　こんにちは！ピクシーです。今日は今井書店ふじみ店で展開されております「太田二郎とよきお隣りさんの世界」

　についてお伝えします。

　　今井 書店ふじみ店は富士見町唯一の本屋さん。２０１４年に版画絵本「よきお隣りさん～ 散歩道の精霊たち～」を

　出版してからは、ず～っと版画を飾らせていただいて、本当にお世話になっています。このお店は驚くほど活気があ

　り、いつも斬新な企画と素敵なポップで、興味深い本を紹介するコーナーが作られています。

　　今回、この特設コーナーに「太田二郎推薦本」を並べてみたい、という担当の方のお申し出があったのです！！

　うわ～！それはとても楽しそうです。でも、普通そういうコーナーは著名な方のお薦めだから興味深いのであって、無

　名の版画家が推薦してもお客様は「いったいこの人は誰なのだ？」と戸惑われてしまうのではないかという懸念が…。

　　しかし工房店主は無類の本好き。自分の好きな本が書店に並ぶことを想像するとワクワクしてしまい、５冊ほどの

　予定がドンドン増えて、しまいには１５冊のリストになっていました。ところがリストの内の大半が絶版などで取り

　寄せ不可ということで、やたらと濃い本が並ぶこととなりました。

　　え？この写真じゃ本の題名がよく観えないと？どんな本が並んでいるかはお店にいらした時のお楽しみ、というこで

　あしからず。一例を申し上げますと、ダンテの「神曲」。ブレイクの挿絵がたっぷり入っています。そこに店主のコメ

　ントがついています。「天国をかいま見るために、まずは地獄から」…。

　　ほっ、本当にこんな紹介の仕方でよいのでしょうか？！ますます心配になってきました。

　　逆に取り寄せられなかった本としては「流刑の神々　精霊物語」ハインリヒ・ハイネ著。「ハーメルンの笛吹男」

　阿部謹也著。「地獄の思想」梅原猛著。「星の牧場」庄野英二著。「ぼうしネコのたのしい家」ジーモン＆デージ・

　ルーゲ著などがありました。どれも素晴らしい本ですが、今や絶版になっているのですね。寂しい限りです。

　　「太田さんおすすめの本」のポップと共に、版画絵本「よきお隣りさん」やＣＤ付冊子「鷲の羽音島巡礼記」と

　「雪下の水音」。そしてムジカ・ロゼッタの「The Scenery of Old Songs」のＣＤが並び、試聴コーナーまで設けて

　頂いています。さらに、今回は絵本や冊子の表紙原画の展示もあります。

　　版画の一部分を切り取って印刷をかけると、原画とはかなり違った雰囲気になりますので、本物の版画と比較して

　お楽しみ頂ければと思います。

　　これからゴールデンウィークやリゾートでお客様が増える季節。たとえお客様が「太田二郎って誰だろう？」と不審

　に思いながらも、この特設コーナーの持つ全体的な雰囲気によって興味が湧き、初めての本を手に取るきっかけになれ

　ば嬉しいですね。ぜひ皆様もお買いものついでにお立ち寄りくださいませ。