21世紀の縄文人展 2016 |
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こんにちは!ピクシーです。現在行なわれている「21世紀の縄文人展 2016」についてお伝えします。
いよいよ夏本番ですね。今年も北 杜市考古資料館で行なわれている縄文人展に出展させていただいております。今年 の作品の題名は「ロビン・グッドフェロー」です。
これは半獣半人の姿ともされる自然の精霊で、シェイクスピアの「夏の夜の夢」に登場する、いたずら妖精パックの ニックネームとしても知られています。森を行く縄文人にとって、こ
のような精霊は身近な存在だったのではないで 8月6日にはギャラリーイベントが行なわれましたが、店主は所用により欠席でしたので、学芸員の村松様が店主の コメントを読み上げてくださいました。
「昔の人のことを考える時、今の自分のものの見方や価値観をそのまま当てはめないようにすることは 大切だと思います。縄文人のことも同じで、現代において重要だと思われていることが、縄文人にとって
は取るに足らないことかもしれません。 きっと昔の人は、自分が想像している見方とは全然違った見方をしていたのだろうと考えるのは楽しい
ことです。 の「夏の夜の夢」にも登場するこの妖精は、森の精とも言われていますから、間違いなくはるかな大昔か
ら存在していたことでしょう。 縄文土器などに描かれた様々な精霊の図像の中にも、このロビン・グッドフェローに共通した精霊がい
るかもしれません。
あります。つまりロビン・フッドも妖精だと言われているのです。 このロビン・フッドにはもう一つ別の説があります。ロビン・フッドとその仲間たち 12人は、古代の信 仰を存続させていた集団とも言われ、さらにその古代の信仰というのは旧石器時代の神にまでさかのぼる
ことができるそうです。ヨーロッパのこととはいえ、何とも縄文的なスケールではないでしょうか。 の二色はまだ足りていない状態ですが、夏の盛りに植物が旺盛に繁茂するように、このロビン・グッド
フェローも展示中に繁茂して色が増えていくことでしょう。 このコメントを受けて、村松様より縄文土器の図像に表される、自然の精霊についての興味深いお話がありました。 ところで2色がまだ足りていないということは、未完成の作品が展示されているということでしょうか?店主の工房 を覗いてみると・・・まさに残りの二枚の版木を彫っている真っ最中ではありませんか!そんなことでいいんですか! 店主曰く、そんなことは縄文人にとっては取るにたらない事だ・・・とのこと。 星々の音響き渡った大空の
ふところから降り注いだ
幾重もの布地によって
地上の緑を繁茂させよう 古代人の髪や爪と共に
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