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<2012年12月29日> 「ゴーイングマイホーム」撮影記念写真展レポート 第三弾!イベントから随分と日が経ってしまいましたが、行かれなかった人の為にもっと詳しくレポート して欲しいというご要望にお応えして、遅まきながらの第三弾です。
太田二郎の版画コーナーには「クーナ事務局の見取り図」も飾りました。クーナの前に飾られ ているお花、 実は実際に撮影に使われた竜胆のお花なんですよ。左の写真のようなポップを作っていただいた り、宮坂さんの トークイベントに飛び入り参加させていただいたりして大変ありがたかったです。
「クーナを探そう!」のイベントで使われたクーナを捕まえる為の道具の数々。釣竿の先にエビ フライが付いて いますよ!探査機や魚籠、罠などがあります。エキストラの方々は、自分
で考えた思い思いの道具を持って参加 されたとか。「本当に見つかったらどうしよう~」なんて言いながら森を歩 いている雰囲気が伝わるシーンでし たね。
鳥居歯科医院で使われた小道具。ハンコや診察券にいたるまでちゃんと「鳥居歯科医院」のも のです。わざわざ 作られたのですね!あの古めかしくも懐かしい前掛けも、どこから探してきたのでしょうか? 治の大好物の焼きそば。西田さんは森の中でもおいしそうに食べていらっしゃいましたね。よ く観ると、菜穂と 和解をしたこたつの上にもさりげな~く置かれていました。よっぽど好きなんだなという感じ ですね。撮影の時、 子役の男の子は本当に寝てしまったとHPに書いてありましたが、あの部屋はとっても生活感が あります。 私自身、撮影前に部屋で打ち合わせをした際、仏壇が小道具だと気づかず本当に人が住んでい たんだと思い込む ほどでした。 (by ピクシー) 今年の秋から冬はドラマのおかげで随分と楽しませていただきまし た。これほど上質なドラマと 関わらせていただけたことを大変感謝しております。これからDVDが 発売になったり、再放送され たりするにつれて、じわじわとブームが続くのではないかと期待してい ます。 それでは皆様よいお年をお迎えください!
<2012年12月21日> 「ゴーイングマイホーム」撮影記念写真展レポート 第二弾!
12月15日に行われたイベント最終日はまたもやあいにくの雨。しかし関西テレビさんのご協力 により、公式HPで告知していただいたお蔭で、なんと一日で170人以上の方が来てくださいました! 東京からはもちろん、遠く山形からのお客様もいらしたそうです。 美術担当の方から届けられたクーナの衣装など数点の新しい小道具も加わり、さらに充実した 内容をご紹介します。 玄関を入ろうとすると、菜穂の自転車が!と思いますが、実は我が家の自転車。雰囲気作りの為にお貸したのでした。
厚手のフェルト生地で作られたクーナの衣装は、細かい所まで作りこまれていて古びた感じが すごいです。
「クーナに会おう!」探検ツアーの際に使われたチラシや冊子。ものすごく細かい所まで書き込 まれています。 「クーナを仲間とつかまえた際、けんかにならないよう、一億円の山分け方法は前もって考えて おくこと」なんて ことまで書かれています。
「クーナに会おう」探検ツアーで参加者にくばられていたお菓子の袋には、しっかりとペロン チョコが! でもドラマでは袋の中身は全然映りませんでしたが…
親子の和解に一役買った日めくりカレンダー。「後悔というのはかつてそこに愛があった証拠である」 (北欧フィンランドの古いことわざ)と書いてあります。「平成元年昭和64年」というところ がマニアックですよね!
また諏訪FCの宮坂さんから貴 重な裏話を伺うことができました。菜穂がチラシを配りに商店街 を自転車で走るシーン。絶妙なタイミングで後ろを通り抜ける猫は仕込んであったわけではなく、全く くの偶然だったとか。なんたる芸達者な猫ちゃんでしょう! 今回のイベントで一度観ただけではわからない、観れば観るほど味が出るこのドラマの魅力を 再発見しました! (by ピクシー) <2012年12月8日> 「ゴー イングマイホーム」撮影記念写真展レポート! イベント初日には厳しい雪の日でしたが、吹雪をおしてたくさんの方がいらしてくださいました。 諏訪圏フィルムコミッションの宮坂さんのトークイベントには三十人ほどの人が参加して、ドラマ 撮影の裏話など、大変興味深いお話を伺うことができました。
ドラマの撮影現場に付き添っておられた宮坂さんのお話を伺っていると、改めてこのドラマの スゴさを感じました。何よりこのドラマは自然体を感じさせます。ストーリーを展開させるために、 意図的に会話を運んだりすることを敢えてしないということは、大変難しいことなのですね。 演技中の俳優さんが画面から外れてまた戻ってくるというシーンが何度かありましたが、これも 一般的なドラマでは珍しいことだそうです。 ドラマの中で家族の食事の場がいつのまにか食べにくそうなロウテーブルから、仕事に占領され ていたダイニングテーブルに変わっていたのにお気づきですか?初めはぎくしゃくしていた家族が 少しずつ変化している感じをさりげなく表現して、言葉では何も説明しない。この感じが視聴する 我々にとってとても新鮮です。
人が自分の都合の良いように外的環境を変えるのではなく、周りの環境を受け入れて、人の内側が 変わっていくことを表現している。それはまるで浮世絵の中の小さな人々を思わせます。 小道具一つ一つが見えない部分まで作りこまれているのを見ると、このドラマのテーマ「世界は目 に見えるものだけでできてるんじゃないんだ」という言葉を思い出します。確かに画面には映らなく ても、私達がリアリティや奥行きを感じるのは、監督さんやスタッフの方々のこだわりが、確かに伝 わってくるからなのだと思えます。 イベントは15日(土)も開かれます。宮坂さんから面白いお話が聞けるかもしれませんよ。 ぜひお越しいただいて「こだわり」を感じてみてください!
<2012年11月27日> 今時期畑へ行くと、冷たい大気に降り注ぐ日の光に反射して、シュンギクの花が眩しく輝いていま す。野菜としてのシュンギクしか知らなかったので、その美しい花の姿に目を見張ります。
しかもこのシュンギク、春に種を播いたものなのに、12月になろうという今でもまだ葉が柔らかく、 日々の食卓にのぼるのです!真夏の間は少し葉が固くなりましたが、半年もの間食べることができる とは驚きです。 このシュンギクを見ていると、シルクロードの地、天水の北にある崆峒山(こうどうさん)の伝説 が思い浮かびます。 崆峒山の麓に、厳しい地主から逃れてきた両親と娘の一家が住んでいました。ある夜、娘がいつも のように、畑を獣に荒らされないよう見張っていると、たくさんの羊の群れを目にします。真っ白な 羊の毛は月明かりに照らされて、雪のように銀色でまるで夢のようでした。しかも不思議なことに翌 朝見ると、羊が通ったはずの畑は全く荒らされた気配がありません。それどころかこの羊の群れは それから毎晩畑の上を駆け回り、そのおかげで作物がぐんぐん育ったということです。
この秋に播いたシュンギクよりもよく育ち、いまだに収穫できる春播きの不思議なシュンギクの 上には、夜な夜な何かが駆け回っているのかもしれません。
<2012年11月11日> 田んぼでお世話になった案山子の役目が終わる時期となりました。稲をお守りくださり、無事収穫 を終えることができたので、感謝の意を込めて案山子にお団子などをお供えしました。案山子にお礼 をする風習を昔から「案山子あげ」といいます。 うちの案山子は木の枝や、よし・わら・松ぼっくりなどでできているために、風雨にさらされて 随分と崩れた姿になりました。 「古事記」において案山子は「久延比古(くえびこ)」という名前で登場し、動くことができない けれど、天下のことは何でもご存じの物知りの神様です。「久延比古」は「崩え彦」とも書き、まさ に田んぼの畔で朽ち果てていく様子そのものだと思いました。 田を荒らすイノシシを追い払うという意味合いを込めて、うちの案山子の右手には鞭を、左手に はイノシシを閉じ込める為の、木の枝で作った籠をもたせました。 ドイツではクリスマスの時期が近づくと、「ブッドマンドル」という神様がやって来ます。日本の なまはげにも似ていて、全身わらに包まれたブッドマンドルが家に来ると、人々はビールやワインで 歓待します。この神様は腰に牛の鈴をつけ、手に小枝の鞭を持って悪い行いをする人をぶったりする そうです。 そんなブッドマンドルの姿は何だかうちの案山子を連想させるので、案山子が夜な夜な鞭を振り 回しながら歩いていたらどうしようかと心配してしまいます。でも大丈夫。一本足の久延比古は、 そこから一歩も動けないのでしたね。
<2012年11月7日> 先日、奈良の方へ用事があり塩尻から特急しなの号に乗って、木曽の山あいを抜けて行きました。 車内でゆっくり読書する予定でしたが、車窓からの眺めが秋の色づきに覆われた山々の美しさに満ち ており、それどころではないのです。10月始めに同じ電車で名古屋へ向かった時は、線路を平行 に走る川の蒼さに心を魅かれたものですが、ほんの半月であまりの景観の違いに驚くばかり。 淡い黄色、濃い黄色、目の覚めるような赤の間に様々な緑色、それぞれの色がその鮮やかさを主張 しているのに、美しく調和のとれた山の姿。過ぎてゆくそんな光景を目で追っているうちに、山々が 色とりどりのもくもくとした巨大な生き物に思えてくるのです。 こんなのがロシアの森にいるというレーシーなのかもしれません。レーシーは、自在に姿を変えて 森を守るという精霊です。ロシアの各森ごとには必ずレーシーが一人ずついて、道行く人を迷わせる といったいたずらをします。あのもくもくとした巨大な生き物のような山の中へ分け入ったら、私も 間違いなく道に迷わされることでしょう。
<2012年10月23日> 風にそよぐ実った稲穂がうれしそうにこちらに向かって手を振ったり、頭を動かして笑いあったり しているのを眺めていると、さて今日は稲刈りだとはりきって田んぼにやって来たのに、なんだか 刈るのが惜しくなってしまいます。 ざくっざくっと心地良い音を奏でながら、稲束のひとつひとつを大地から切り離していくと、稲に 宿った魂が空へと昇っていくような不思議な気配を覚えます。 けれど本来雑穀に宿った霊たちは、刈られる度に逃げ出して、まだ刈り取られていない他の穂の中 へと逃げこむものだそうです。 さて、うちの田んぼの稲穂に宿った“穀物霊”たちも最後の一束へと皆逃げこみました。 その大切な一束を刈らせていただきましょう。 れるでしょう。
<2012年10月14日> 標高900m以上あるこの土地では、もうカラマツ林が冬支度の気配。でもついこの前までは日差し厳し い夏でした。 の中を駆け抜けてゆく獣たちのよう。 が、オオカミなどの獣の姿となって畑の中に潜んでおり、子供なんかが入ると食べられてしまうという 言い伝えです。 期。オオカミならぬイノシシが田んぼを荒らさないことを願う毎日です。 |
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